吉野川市の日本遺産パネル展

 12月1日より、鴨島公民館1階ロビーで「吉野川市の日本遺産パネル展」を開催しています。「四国遍路」や「藍のふるさと阿波」のストーリーを通して知らなかった徳島の魅力を感じてください。

展示期間 令和5年12月1日(金)~令和6年1月31日(水)
     午前9時~午後5時30分まで (火曜日休館)

日本遺産とは、文化庁が地域の歴史的魅力や特色を通じて日本の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産(Japan Heritage)」として点在する遺産をパッケージ化し、地域活性化を図ることを目的として発信しています。

「四国遍路」~回遊型巡礼路と独自の巡礼文化~

 弘法大師空海ゆかりの札所を巡る四国遍路は、阿波・土佐・伊予・讃岐の四国を全周する全長1400キロにも及ぶ我が国を代表する壮大な回遊型巡礼路であり、札所への巡礼が1200年を超えて継承され、今なお人々により継続的に行われている。

 四国の険しい山道や長い石段、のどかな田園地帯、波静かな海辺や最果ての岬を「お遍路さん」が行き交う風景四国路の風物詩となっている。

 キリスト教やイスラム教などに見られる「往復型」の聖地巡礼とは異なり、国籍や宗教・宗派を超えて誰もがお遍路さんとなり、地域住民の温かい「お接待」を受けながら、供養や修行のため、救いや癒しなどを求めて弘法大師の足跡を辿る四国遍路は、自分と向き合う「心の旅」であり、世界でも類を見ない巡礼文化である。

 

藍のふるさと 阿波〜日本中を染め上げた至高の青を訪ねて〜

 

 古くから日本人の生活に深くかかわり、神秘的なブルーといわれた「藍」。徳島県の北部を雄大に流れる吉野川の流域は、藍染料の日本一の産地です。
 
 この地域の平野部に見られる高い石垣と白壁の建物に囲まれた豪農屋敷や脇町の豪華な「うだつ」があがる町並み、「阿波おどり」のリズムからは藍染料の流通を担い、全国を雄飛した藍商人のかつての栄華をうかがい知ることができます。

 この地域では、今も藍染料が伝統的な技法で生み出されており、その色彩は人々を魅了し続けています。

 

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