平成30年9月17日に今年度の科学実験観察教室最後のプログラム
「宇宙おもしろ探検隊」
を実施しました。
事前に天体望遠鏡を5台、徳島県立総合教育センターよりお借りし準備オッケー。
天体観測は個人的にも興味があるので、楽しみでした。
しかし当日の夕方
雲が厚い。
少し時間をおいて空を見上げるも
厚い。
6時半ごろ。
トドメに雨が降ってきたよーーー。
おわった
天体望遠鏡での観測が絶望的となり、室内での講義のみとなりました。
それでも参加してくれた子ども達とその保護者の皆様、ありがとうございました。
太陽系のおはなし
雨の中、たくさん子ども達が参加し、会場はほぼ満席。
会場での講義に参加出来ませんでした。
当日配布した資料には太陽系の話が中心だったようなので、太陽系について書いていきます。
無限に広がる宇宙には様々な銀河があります。
銀河は星(恒星)の集まり。
1つの銀河には数千億個の恒星があります。
恒星とは
恒星は自ら光りを発する天体のこと。
私たちの一番身近な恒星といえば太陽になります。
夜空を見上げて見える星のほとんどは恒星です。
自ら光りを発しているので見ることができるんですね。
太陽系とは
恒星の周りを回っている天体を惑星といいます。
恒星の1つである太陽の重力の影響がおよぶ空間を太陽系といいます。
この太陽の重力がおよぶ空間に8つの惑星が太陽の周りを回っています。
水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星。
太陽に近い順番で水・金・地・火・木・土・天・海で覚えますよね。
太陽系はどれくらいの大きさなのか。
太陽を中心として海王星まで約45億㎞なんですって。
ケタが大きすぎてピンとこない。
ちなみに地球1周が約4万㎞なんで計算してみてください。
太陽と惑星の距離
太陽から惑星までの距離はどのくらいあるのか。
資料にデータがありました。
太陽から地球までの距離を1メートルとした場合。
太陽の直系が9.3mmで地球の直系が0.085mmになった場合、他の惑星の大きさは直系が
水星は0.033mm
金星は0.081mm
火星は0.045mm
木星は0.935mm
土星は0.779mm
天王星は0.339mm
海王星は0.329mm
冥王星は0.016mm
となって、距離が
水星まで0.4m
金星まで0.7m
火星まで1.5m
木星まで5.2m
土星まで9.5m
天王星まで19.2m
海王星まで30.1m
冥王星まで39.5m
地球から火星と金星が近く感じますね。
また、太陽がいかに大きいかわかります。
・・・あれ、1つふえてる。という人もいるのでしょうか。
冥王星について
私が子どものときは
水・金・地・火・木・土・天・海・冥
すいきんちかもくどってんかいめい
と覚えたものです。
最後が冥・海になったこともありましたね。
冥王星(めいおうせい)は1930年にアメリカの天文学者クライド・トンボーによって発見されました。
冥王星(プルート)の名前を最初に提案したのは当時11才の少女であったヴェネチア・バーニー。
プルートとはローマ神話に登場する冥府の王。
ギリシャ神話だと冥府の神ハデスと同一視されてます。
日本語名の冥王星はプルートから翻訳したものではなく、日本人の野尻抱影が提案したとされています。
余談ですがこの冥王星を中心に回っている天体が5つあります。
その名も「カロン」、「ステュクス」、「ニクス」、「ケルベロス」、「ヒドラ」。
どうです?ギリシャ神話やファンタジー系が好きな人にはたまらない名前ではありませんか。
話をもとに戻しまして、その後2006年まで太陽系の第9の惑星とされていました。
ではなぜ、冥王星は惑星でなくなったのか。
当時はまだ惑星としてのはっきりとした定義が定まっていませんでした。
冥王星は発見当時は地球と同じくらいの大きさと思われていましたが、技術の進歩によって、大きさは地球の5分の1ほど。
質量は0.2%ほどと、とても小さな天体であることが分かってきました。
また、他の太陽系の惑星とくらべても公転の仕方がちがったり。
他の惑星は太陽を中心にほぼ真円形の軌道で公転していますが、冥王星の軌道は細長い楕円系。
この軌道のため冥王星は定期的に海王星の内側に入り込むなど、他の惑星とは異なる天体であると考えられていたそうです。
そして2006年に国際天文学連合(IAU)によって惑星の定義が見直されました。
最終的な惑星の定義として
・太陽の周りを回っていること
・自己の重力によって球形になるほどの十分な質量をもっていること
・軌道上の他の天体を排除していること
以上の3つの条件を満たす天体が惑星と定義され、冥王星は惑星ではなくなりました。
その時のIAUの総会で準惑星も定義されました。
上記3つの条件にプラスして
・衛星でないこと
4つの条件を満たす冥王星は準惑星として再分類されました。
このことから現在では
水・金・地・火・木・土・天・海
の8つが太陽系の惑星となっています。
ちなみに衛星とは惑星や準惑星の周りを公転する天然の天体。
惑星の環などを構成する氷や岩石などの小さい天体は衛星とは呼ばれません。
土星の環はそのほとんどが氷なので衛星ではないんです。
それでも土星には2009年10月までで64個の衛星が確認されています。
来年度の天体観測
講義では他にも重力の話だったり国際宇宙ステーションの話、宇宙人の話、地球に一番近い地球型の惑星「プロキシマ・ケンタウリb」や月の話があったようです。
ほとんどの天文学者は宇宙人の存在を信じているらしいですよ。
2016年に確認された惑星のうち半分近くが地球型の惑星みたいです。
人類の文明が数千年に対し、宇宙の歴史は137億年。
という話を聞けば、私たち以外の星でも文明を持った生命がいても不思議ではないですね。
昨年から天体望遠鏡を借りて天体観測を初めたので今年で2回目。
戦績は1勝1敗となっております。
来年度も講座が開催できればぜひ勝ち越したい。
天体望遠鏡を運ぶだけの仕事はもういいから!
そういえば明日9月24日は十五夜ですね。
晴れれば、きれいな月が見れますね。
前々回の「よちよちひろば」でお月見団子を作り、私もいただきました。
おいしかったです(2人前)