ざっくり舞台講座「舞台照明とは」

ざっくり舞台講座「舞台照明とは」

現在鴨島公民館では次々とイベントが開催されてます。

今週末は吉野川市文化祭翌日には第10回吉野川市伝統芸能の祭典(ファイナル)その後は人権講演会、ピアノ発表会、世代間交流芸能大会、バレエ発表会、麻の音まつり、クリスマス会とまだまだ続きます。伝統芸能の祭典は音響・照明の業者さんが入るので、私が準備しなくていいですが、それ以外は準備が必要です。世代間交流芸能大会は音響だけ業者さんが入ります。

どのイベントも舞台に立つ人数だったり、人が立つ位置、演台や反響板などの道具のありなしなどの違いがあります。各イベントにあった準備が必要で舞台照明もその1つになります。ちなみに舞台準備を仕込み、片付けをバラシと言います。と、言いながらもともと舞台関係の知識がまったくなかったので、業者さんが使ってた言葉をそのまま使ってるという。今ではちゃんと意味は理解して使ってますが、中には間違って使ってるのもあるかも・・・。

まずは今週末の吉野川市文化祭のための照明の仕込み。舞台にはバトンと呼ばれる物を吊る棒がいくつもあります。そのバトンに照明のライトが吊られています。一番前の照明をボーダーライトといいます。このボーダーライトは舞台全体を明るく照らす照明で、作業灯とも呼ばれ、ボーダーライトを省略してボーダーと言います。公民館で舞台のみを使用する場合はこのボーダーを使用しています。

ボーダーの後ろの列にはスポットライトを吊っているサスペンションライトがあります。サスペンションライトとは舞台上部から光を当てる照明器具の総称。下の写真でバトンに1つ1つ吊っているのがスポットライト。スポットライト含む吊っているバトンを合わせてサスペンションライトといいます。

鴨島公民館の舞台にはこのサスペンションライトが2列あり、前の列を1サス、後ろの列を2サスと呼びます。吊っているスポットライトには2種類のレンズがあります。1つが平凸(へいとつ)レンズ

レンズ表面がツルッとしているので光の輪郭がはっきり出るような構造になってます。もう一つがフレネルレンズ

平凸とは違ってレンズがデコボコしてます。フレネルレンズは輪郭がぼやけるので舞台全体を均一(フラット)に照らすのに多様されます。レンズの断面図がこんな感じ。

照明の仕込みとしてまず、このサスペンションライトの調整から始めます。

照明を当てる角度と大きさを調整。平凸レンズは舞台の上手と下手から舞台中央に向かって光を当てます。上手(かみて)下手(しもて)ですが、客席から舞台を見たとき、右側を上手、左側を下手といいます。次に舞台全体を照らすフレネルの調整。

光の大きさをそろえていきます。

調整が終わったら元の位置まで吊り上げます。

こんな感じで上からの光が舞台を均等に照らすように調整します。

上から舞台を照らすだけでは人が立った時に顔が暗くなってしまいます。こんな感じに。

不機嫌そうだな。

上からの光だけだとこのように顔に影が落ちるので、前から光を当てる必要があります。ホールの天井部分から舞台に向かって前明かりを当てます。この照明をシーリングライトといいます。略してシーリング

天井の高い位置から照明を当てるので上を見上げなければまぶしくないです。次にこのシーリングを調整するので、天井裏に向かいます。鴨島公民館での階層としては5階部分になります。5階まであがった通路の先にハシゴが。

普段はドアを施錠しているので一般の方は行けません。
探さないように!
ハシゴを登って、ここから入ります。

狭い。天井も低いので頭上注意。

中はこんな感じ。

中も狭いです。下は客席が見える。

ここにシーリングがあるので舞台に立った人に前から光が当たるように調整します。

ちなみに舞台の上部の通路をキャットウォークといいます。照明などの調整や点検のための通路で、天井から器具を吊して通路を造っています。ここから他の天井裏に行けるようになっています。

キャットウォークからでは照明の操作ができません。1人ではできない前明かりの調整はスタッフのMさんに照明のオン・オフをお願いしてます。
先ほどのサス明かりに前明かりを足します。

顔が明るくなりましたね。

顔だけでなく脚立含め、前面に光が当たるようになりました。そしてもう1つの前明かり、フロントライト客席の両サイドにあって斜めから舞台を照らします。

しかし、シーリングライトより低い位置にあるので眩しいです。
ライトオン!

100%ではとても眩しいので普段は使用しないか、使用しても50%以下の光量でないと眩しいと言われます。舞台に立つ人数が多いとシーリングで全ての前明かりを作れないので、足りない所に当てる感じで使ってます。これでとりあえず照明の調整は完了です。

ほかの照明として壁に光をあてて色を作るホリゾンライトがあります。舞台の一番後ろのバトンに吊ってます。上側をアッパーホリゾンライト略してアッパーホリ

下側をロアーホリゾンライトといいます。略してローホリ

両方略してホリゾン。緑、青、赤の3種類のフィルムを組み合わせて色を作ります。緑、青、赤、黄、オレンジ、ピンク、紫、水色、青緑の色が作れます。これで文化祭用の照明の仕込みが完了。

最後に舞台に立つ人に知って欲しいことがあります。前明かりを当ててますが、うつむきぎみになると顔が暗くなったりします。顔に影が落ちると印象も変わります。不機嫌そうに見えたり。

恥ずかしいかもしれませんが少し顔を上げてみてくださいね。

たくさんの人数で舞台に出る文化祭出演者の方は意識していただきたいです。

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