7月のクッションマム

7月になって生涯学習講座も1部が再開。

少しずつ日常の忙しさが戻ってきました。
あっという間に7月が終わろうとしている。

忙しくなってくると周辺が煩雑になってくるのはいつものこと。
電子機器と肥料・薬剤が入り混じるカオスな空間。

そのうち片付けるから・・・。

再開した講座は3密回避はもちろん、ドアも開けっぱなしの常時換気。
さらにマスクの着用、手指の消毒、検温などなど。

感染予防と感染拡大を防ぐ措置をとりながらの講座実施です。

消毒液は1階ロビーに設置していますので、来館時そして退館するときにもご使用ください。

非接触型の体温計も準備し、講座前に検温させていただきます。

私が担当している菊づくり教室も7月に入ってようやく再開。
本来なら実習用の大菊やスプレー菊の鉢上げも終わり、大菊は分岐の時期。

しかし、4月からの休講状態のため今年度の実習はなし。

秋に実施の展示も小屋は組み立てず、代わりに講師の先生が育てた菊を公民館に飾っていただくことに。
例年にくらべて展示する菊も減ってしまうので、少しでも展示の足しになるように現在もクッションマムを育成中。

素人でもなんとかなってる現在の菊を紹介していきます。

 

目次

菊の設置場所

昨年は軒に置いたためあきらかな日照時間不足を痛感。
午前中の2~3時間くらいしか太陽が当たらない。

今年は日当たりのいい場所でさらに風通しもとてもいい。
良すぎて6月に2株ほど枝が折れましたが。

折れた枝は切り取ってそのまま成長中。

そして現在のクッションマムがこちら。

順調!!

今のところ102株中で枯れた菊はゼロ。
5月中旬にポットからプランターに植えて2ヶ月。

これが

こんなにモッサモサ。

ちなみに軒で育てた9月くらいの菊。

2ヶ月で昨年の9月より育ってる気がする。
茎も去年のより太いし。

根っこは見れないけど成長が順調なら強い根になってくれてるんだろう。

 

しかし設置場所でこれほど変わるとは。

「こっちは光合成してるんやから!」

と言わんばかりに育ってくれました。

植物を育てたことがない人間なので太陽のすごさを改めて実感。
いい場所に設置できてよかった。

 

ちなみに日中はよく太陽があたっていいのですが、西日が当たっているのが気になる。

ほとんどのプランターは公民館の建物で西日が当たらないのですが一部のプランターにはバッチリ西日が当たってる。

今のところ当たってない菊との差はないような気がする。

西日ってあまり植物にとって良くないって昔誰かに聞いたような気がする。
といっても他に日当たりのいい場所はないし。

しばらくこのまま観察して他の菊と差がでてきたら影響があるということでどこか場所さがして移動しようか。
影響なければそのままってことでしばらく経過を見てみます。

 

水のやり方

水やりは「土が乾いたらやる」といことを心掛けてます。

講師いわく「足らず目」とのこと。

その教え通りやりすぎないように注意してます。

もし「毎日水をあげてるのに枯れるの!」という人は水のやりすぎが原因かもしれません。

その場合は土が乾ききってから水をあげるなど少し頻度を落としてみてはどうでしょう。

また7、8月の日中は気温がとても高くなります。
鉢の中に水がたくさんの残っていると、その水が暖かくなり根を傷めることになります。
早朝に水をやるのが無理なら気温が下がった夕方に水をあげましょう。

さらに暑い時期になると日中菊がしおれてる感じになります。

しおれた菊を見て

「菊が枯れそう!!」

「水やってるの???」

などなど知らせてくれる人がたくさんいます。

別に枯れ始めてるわけではなく土が乾燥したら水をやっているので朝夕に水をやる植物に比べて少ない。
そのため暑い日中は葉がしおれた感じになりますが、夕方に水をやればちゃんと元気になります。

水をやってもしおれた感じのままなら根が弱っているか病気かもしれません。

しおれているからといって暑い日中に水をやるのも菊を枯らしてしまう原因になります。

暑い日中には水をやらず早朝もしくは夕方に水をやりましょう。
私は早朝にやれないのでいつも夕方。

また水をやるときは芽を傷めたり茎や葉が病気になる恐れがあるので頭からかけないように。

水は根元に!

菊はほかの植物に比べて水やりは楽なのかも。
菊以外育てたことないけど。

でも母が花とか好きで朝晩水やってるのを見てると楽なのかもと思ってしまう。

去年枯らさなかったし。
咲かなかったけどね

 

肥料について

菊の育成において肥料はかかせません。

使っている土には肥料などを混ぜてないので肥料は必須。

私が使っている肥料の種類は置肥(おきごえ)と液肥(えきひ)という肥料。

置肥には錠剤肥料のプロミックを使用。

置くだけで簡単に使える肥料です。
5月に植えたときから使用してます。

使用方法によると約2ヶ月ごとにあたらしい錠剤を与えてくださいとのことなのでそろそろですね。

素人なので使用方法はしっかり見て正しく使おう。

あれ・・・

植えかえてすぐ使ったな。

使用方法はしっかりみましょう!

 

置肥は水やりごとに溶けて肥料効果が長く続きます。

もう1種類の肥料は液肥のハイポネックスを1週間に1回の頻度で使用。

液肥は速効性の肥料なので、置肥で不足する養分を補えます。

植物が生きていくために必要な必須要素が16種類あるそうです。

その中でも「肥料の三要素」と呼ばれるチッ素リン酸カリの3種類が重要で育成に大きく影響します。

チッ素は葉や茎の生育を促進するのと、植物を大きく育てることに効果を発揮。
リン酸は花や実の着きや質、根の育成を促進。
カリウムは茎や根を丈夫にするのと、暑さ寒さの耐候性や病害虫の抵抗性を高める。

肥料のパッケージにそれぞれの比率が表記されています。

プロミックは12-12-12で3種類とも同量。

ハイポネックスは6-10-5とリン酸が多いですね。

蕾がつくころにはチッ素はあまり必要ないとのことなのでそれまではこのプロミックを使用します。
リン酸の配合が多いハイポネックスはしばらく蕾がついても使っていきます。

 

摘心について

昨年と同じことをやってもいい結果にはならないことは目にみえている。

1年目は水をやるだけだった。

2年目にそれを繰り返してもなんにもならない。

だから置く場所を変えたり、肥料をやったり。

ということで今年は摘心というものにもチャレンジします。

摘心は花数を増やしたり菊の体裁を整えるために行うそうです。

ネットなどには

「クッションマムは分岐性が強いので摘心をしなくてもボール状にまとまります」

という言葉をよく目にします。

私の育て方が悪いからだろう。

とてもボール状になるとは思えない。

 

いきなり体裁よくはできないので花数が少しでも増えればという気持ちで摘心開始。

伸びすぎてる茎や新芽を摘みます。

こんなもんだろうか。

新芽を摘むことにより脇芽といって外側に芽がいくつか育っていくようになります。

摘心している時に中の葉が黄色かったり枯れている菊がいくつか。

講師の先生に聞いてみると日照不足や風通しが悪くてダニなどの虫がいる場合があるのだとか。
肥料不足といことも考えられるとか。

1つの事項に関していろいろ要因があるようです。
とりあえず大きい葉を切って風の通りを良くし太陽があたるようにしてみます。

中の葉が枯れてないモサモサな菊も少し葉を切り落として様子を見ます。

病虫害予防

菊の育成は虫との戦いでもある。

虫の中には薬剤に抵抗性がある虫もいて一度つくと駆除するのが大変。

薬液散布もなかなかできないので、粒剤のオルトランを購入。

まくだけで害虫予防になる殺虫剤です。

菊によくつく虫として以下の3種類にも効果があります。

ヨトウムシ

見た目芋虫な蛾の幼虫。
日中は土の中にいるので見つけにくい。
夜になると出てきて葉を食い散らかす。
茎や葉に虫がいないのに葉がボロボロの場合はヨトウムシがいるかも。

ハモグリバエ

体長2mm程度の小さなハエ。
幼虫が葉を食べる。
葉に長い蛇行線状の食べ跡が残り、見た目がとても悪くなる。
オルトランなどの薬剤で幼虫は駆除できるが蛹(さなぎ)状態には殺虫効果がないので、再び発生するかも。
見つけたら葉を切り取って駆除。
昨年度は講師宅で猛威をふるった。

アブラムシ

新芽や茎に群生して植物の汁を吸い生長を阻害する。
ウイルス病を媒介するため植物にダメージを与える。
大量のアブラムシにつかれると株ごと枯れる。
チッ素分の多い肥料を与えすぎるとアブラムシが付きやすい。

 

なかなかやっかいな虫たちです。

オルトランはこれらの虫にも対応。

補足1

ハモグリバエのついた葉を処分する場合は敷地内に放置しないこと。
ちぎった葉をその辺に捨てたままだとそこから孵化してまた菊につくので確実に始末しましょう。

補足2

アブラムシはアミノ酸が大好物。
チッ素分の多い肥料を与えすぎると葉で合成されるアミノ酸が多くなる。
そのためアブラムシがつきやすくなるんですって。

 

今年は置肥や液肥も与えてるのでアブラムシも寄ってくるかも。
また葉がみっしり茂って風通しがよくない場合もアブラムシが付きやすいそうなので、葉を少しおとして風通しと太陽がまんべんなくあたるようにしたほうがよさそうです。

菊も密の回避がポイントになりそう。

 

オルトランの菊への使用時期は発生初期とあるのでさっそく散布。
総使用回数に5回以内と書いてあるのでそれ以上の使用は控えたほうがようさそう。

㎡あたり6gで軽く4~5回振ると1gらしい。
プランターの大きさなら1株にひとふりくらいでいいのかな。
計算あってるか・・・。

こんなもんだろうか。

あとは水で粒剤が溶けて殺虫成分を菊が吸収してくれると。
虫がついてからだと駆除が大変なので病虫害予防は早めがいいですね。

とはいえ時期的にはいつくらいから予防すればいいのだろうか。
講師の先生に言われたからやってはみたものの昨年はほったらかしだったし。

オルトランの散布はできたので様子を見るしかないか。

 

今日のまとめ

このように昨年から始めたクッションマムの育成2年目となりなんとかなってます。

大切なポイントとしては

〇土が乾いたら水をやる
〇水は根元に
〇日中はしおれてても水をやらない
〇日当たりと風通しのいい場所に置く
〇肥料は用法・用量を守る
〇病害虫予防は早めに

とにかく水やりはやりすぎないこと。

枯れたら植え替えようと置いてあった予備の菊もプランターへ定植。

さあいくつの菊が夏を乗り切れるのか。

水やりには注意していきたいと思います。

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