菊花展の準備

秋ですね。

果物のおいしい季節になってきました。そして秋といえば菊の花の季節でもあります。菊は吉野川市の花として制定されていますね。毎年、吉野川市役所前のイベント広場では「鴨島大菊人形」と「四国菊花品評会」が開催されています。

 

目次

菊花展の歴史

 

この菊人形・菊花展の歴史についてご紹介します。

四国で唯一の菊人形・菊花展は、毎年10月下旬~11月下旬頃、吉野川市役所前イベント広場、JR鴨島駅前で開催しております。鴨島大菊人形の歴史は古く、1925年(大正14年)筒井製糸が町民の娯楽の為に開催したのが始まりです。

それが大好評で、1927年(昭和2年)には麻植協同病院(現在は吉野川市アリーナ・交流センター(仮称)建設予定地)の東側に「菊遊座(きくゆうざ)」ができ、菊人形展が盛大に行われるようになりました。

また、菊の愛好家達で作る「菊友会(きくゆうかい)」もでき、皆菊づくりに腕を競い合い、昭和3年には天皇陛下に菊花を献上するまでになったのです。

その後、菊人形展は戦時中、一時中断したものの1949年(昭和24年)には「有楽座(ゆうらくざ)」という菊人形館が誕生し、当時は娯楽が少なかったので、有楽座は町外からも臨時列車が出るほどの大盛況ぶりだったのです。

しかし、1960年(昭和35年)に火事で全焼し、すぐ復興はするものの今度は手を広げすぎ、経営難になり休業。その後、吉野川遊園地で開催されるようになったのですが、1968年(昭和43年)にはひっそりと幕をとじました。しばらくブランクがあった菊人形ですが、1977年(昭和52年)、鴨島駅前で鴨島町観光協会が主催となり復活。

1996年(平成8年)からは吉野川市役所イベント広場に舞台を移し現在に至っています。

期間中にはNHK大河ドラマなどの主人公をテーマにしたものや、見事な菊が展示されます。

 

以上 吉野川市ホームページより引用。

このように歴史のある菊人形・菊花展。今年も開催が決まりました。

今年で第78回を迎える鴨島大菊人形と第86回四国菊花品評会。主催は鴨島菊人形実行委員会。吉野川市観光協会が共催となって開催します。

期間は平成30年10月19日(金)から平成30年11月18日(日)まで。期間中は午前8時~午後9時までの時間で菊を観賞できます。

また開催日初日の10月19日の午前10時からはオープニングセレモニーもあるみたいですよ。

今年の菊人形はNHK大河ドラマ「西郷どん」がテーマ。

「西郷どんと糸」の場面(3体)
「西郷、斉彬の御庭方となる」の場面(4体)
ヨッピーとピッピー(2体)
切幡寺と空海(2体)

さらに鴨島駅前でも

「西郷と糸」の場面(2体)

が展示されます。

 

菊の展示小屋の組立

 

そしてこの菊花展以外でも町内ではあちらこちらで菊の花を見ることができるのです。そう、鴨島公民館でもね。

生涯学習講座の菊づくり教室の受講生の作品展を10月の下旬~11月の下旬にかけて開催しています。その作品を展示する展示小屋を先週の火曜日に組み立てました。材料を駐車場に広げるので、火曜日の休館日が作業しやすいんです。車が入ってきませんから。

講師先生宅で預かってもらっている部材を鴨島公民館で組み立てます。

鴨島公民館で菊花展を始めるときに受講生のひとりが設計してくれました。組立は私と先生そして菊づくり教室生のみんなプラス受講生のご友人で組み立てます。ご友人は元大工さんでしょうか。すごく手際のいい方です。

パーツをグループごとに並べて

組み立てていきます。

続いて柱を立てて梁(はり)の部分と組んでいきます。

筋交いをいれて補強。

柱が立ったら、屋根の垂木(たるき)部分を組んでいきます。垂木は屋根を乗せる部分とでも思ってください。

少し休憩。

10月とは思えないほどの暑さ。受講生たちの体力がガリガリと削られていきます。

ある程度組んだところで組み上がりのチェック。

梁や筋交いが柱に対して右か左か決まっていて、間違って組むと小屋の前面の梁が入りません。去年組み上がったときにマジックで印をつけたので、その通りに組めているかチェック。

矢印のマーク通りに組めてますね。

しかしここで問題発生。マーカー通りに組んでいるのに小屋の前面の上段と下段の梁の穴が柱と合わない。・・・おかしい。去年はこれで組んだはずなのに。ここからあーだこーだ、あれがこれでここがこうでと組み直したり試行錯誤すること数時間。

なんとか上段の梁は入ったよー。

しかし下段は絶望的に穴の位置が違う。もうだめだ。みんなもう組み直す気力も・・・。

仕方がない・・・。

ドリルで新しい穴を開けるっていうね。実は毎年こうです。なのでずいぶん穴が増えてきたよね。毎年ボルトの穴が増えてるんでどこか組違ってるんでしょうね。

まぁ今年も組めたからいいや。

さあ!小屋が組めればあともう少し。

小屋の壁面は「すだれ」を立てていきます。

針金でしっかり固定していきます。

垂木にトタンの屋根を乗せてフックで固定していけば

完成!!

6時間かかったよ!

過去最長。本当にお疲れ様でした。皆様のご協力で今年も無事、展示小屋を建てることができました。

そして明日の休館日にはこの小屋で展示する菊の搬入作業です。これから鴨島公民館でもいろいろな種類の菊がみれますので、ご来館の際にはぜひご覧ください。

先生からいただいたお菓子。作業後の甘い物はまたかくべつですね。

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