高知県研修紀行

高知県研修紀行

3回にわたってブログで紹介した、
中四国地域別劇場・音楽堂職員舞台技術研修会レポート。

ホール担当者としての知識の向上、安全への配慮、
そして真摯に研修に向き合う私の姿勢など。

決して

高知から太って帰ってきた

わけではないことがご理解いただけたのではないでしょうか。

他にも照明機材や音響についての講義もありましたが、こちらは少し専門的すぎるので
機会があればご紹介したいとおもいます。

 

高知県へのアクセス

研修会の会場である高知県立県民文化ホールは高知駅から近い。
長距離運転が苦手なのと、のんびり車窓からの風景を眺めるのが好きなので列車で行くことにしました。

鴨島駅から出発し、阿波池田駅で乗り換え、土讃線特急南風に乗車し、終点高知駅まで行程。
移動時間は約2時間半。

研修1日目は午後からの開始。

しかし開催地が遠いので、時間には余裕をもって出発します。
早く着きすぎて時間が余っても観光地なので暇をもてあますことはないはず。

というわけで、早朝から出発。

乗り換え駅の阿波池田駅は終点なので寝過ごす心配もなし。
のんびりとした列車の旅となるでしょう。

1時間20分ほどで阿波池田駅に到着。
高知行きの特急券を持っていないのでみどりの窓口で購入しないといけない。

飛行機も高速バスも宿泊も全てWeb予約でやっているので、
窓口で切符を買うなんてことはいつ以来だろうか。

乗車時間と目的の高知駅を伝えて特急券を購入。
特急は乗車券と特急券の2枚渡されるんですね。
はじめて知りました。

ところで、みどりの窓口で特急券を買ったときに知ったのですが、
特急南風は「みなみかぜ」ではなく「なんぷう」なんですね・・・。

子どもの時に読んだ某漫画の影響で南風は「みなみかぜ」と読んでしまう。

「8時29分発の高知行きの特急券ください」
と言ってよかった。

「8時29分発のみなみかぜ1号の特急券ください」

「なんぷう1号ですね」

「・・・はい、そうです」

思い返してみても恥ずかしい。
言い間違いは誰にでもありますが私の場合は自分の中で恥ずかしさが爆発してしまう。

「8時29分発の高知行きの特急券ください」
と言って本当によかった。

などど思っているうちに南風1号が阿波池田駅に到着。

阿波池田駅からは約70分で高知駅。
こちらも高知駅が終点なので寝過ごしても大丈夫。

座ってれば目的地まで運んでくれるのでやっぱり楽だ。

途中の大歩危(おおぼけ)では観光アナウンスが流れてました。

高知駅到着。

車で来るよりかなり近く感じました。
鴨島駅から阿波池田駅までの普通列車の乗車時間と
阿波池田駅から高知駅までの特急列車の乗車時間がほぼ同じ。

そして最初の難関、自動改札

特急券と乗車券、2枚もっている場合、自動改札にはどうやっていれるのか?
1枚ずつ? 2枚重ねて?

地元では自動改札などなく、県外に行っても常に切符1枚かICカードなので、
こんな場合はどうすればいいのか・・・。
自動改札にビーなんていって阻まれるのは恥ずかしい。
ひとまず改札から人の波がおさまるのを少し待ちます。

2枚重ねて入れて、両方とも読み取れるのか?

とか

2枚入れて詰まったりしないだろうか。

など2枚重ねのリスクが大きいと予想して1枚ずつ入れることに。

結果、無事に通過。

「やった、よかった、正解だった」

と喜びもつかの間、自動改札機に表記してるじゃないですか。

「2枚重ねて入れてください」

通ったからよかったけど高知に到着して早々、
ものすごい敗北感を味わわされることに。
やはり自動改札の壁は厚かった。

 

高知市内の観光

研修会場は高知駅から徒歩で約25分の距離で周辺には高知城などの観光名所があります。

移動は路面電車を利用しました。

運賃の支払い以外に整理券や乗り換え券なのどのシステムがありますが、とさでん交通
ホームページに電車の乗り方があるので事前に見ておくとスムーズです。

高知市内は一律200円のようなので事前に両替などしておきましょう。
電車にある紙幣の両替機は1,000円札のみなので注意が必要です。

電車の時刻表は7分ごとに運行しているようなので本数も多いです。
県庁前の駅で降りて少し歩くとすぐに高知城が見えてきました。

高知城の手前に高知県立高知城歴史博物館があったのでこちらを先に見学することに。

企画展開催中だったので観覧料が700円。
企画展がないときは500円だそうです。

展示室には高知県や偉人達の年表がずらーっと。
昔の高知県の地図や高知城の模型のほか高知県に関する書物もたくさん展示されていました。

日本の歴史の中では戦国時代から安土桃山時代が好きなので私的高知県の偉人といえば長宗我部元親
年表も長宗我部国親、元親あたりの表記の場所をじっくりと。

そして開催中の企画展がこちら。

見た人には福がやってくる?!

来館者にも福が訪れますようにとおめでたいもの尽くし&国宝・重要文化財勢揃いの企画展。
人々が様々な願いを托してきた縁起のよい図柄の絵や文様をあしらった美術工芸品が展示されています。

その中でも目をひくのが重要文化財の

「太刀 号 一国兼光」(たち ごう いっこくかねみつ)

「太刀 号 今村兼光」(たち とう いまむらかねみつ)

「太刀 銘 国時」(たち めい くにとき)

「太刀 銘 康光」(たち めい  やすみつ)

土佐藩主山内家ゆかりの4振の太刀が展示されていました。

写真オッケーとのことでしたが(フラッシュでの撮影は禁止)他にも
観覧者がいたので一番好きな太刀だけ撮影。

私は「一国兼光」
刀装が黒漆でとても美しい。

藤堂高虎から「もし将軍様がこの刀を所望されたら?」と問われた土佐藩主山内忠義が
「土佐一国に替えても手放さない」と言った、というエピソードがあるそうです。

土佐藩・幕府双方の記録によれば、寛永13年(1636)に3代将軍家光から
帰国の挨拶の際に下賜されたものとされています。

 

高知城歴史博物館で高知の歴史をたっぷり堪能。
ふと博物館から高知城が見える。

さっきまで曇っていたのにすっごい快晴。
高知城が呼んでいる・・・。

城の石垣はいつみてもすごい。

高知城の石垣は雨の多い土地柄を考慮し崩れにくく排水能力も高い野面積(のづらつみ)が
多く採用されているとのこと。

高知城の石垣は雨の多い土地柄を考慮し、崩れにくく排水能力の高い、
野面積(のづらつみ)が多く採用されているそうです。
野面積とは古い形態の石垣で自然のままの石や粗削りしただけの石を積み上げた石垣で、
そのため石と石の隙間も大きくなり見た目も自然の石そのものといった感じ。

戦国時代の城攻めでは石垣をよじ登っていたんでしょうか。

登れたとしても矢で射落とされそうですね。

本丸までは急な階段が続きます。

本丸から次は天守閣へ。

外観四重(内部3層6階)高さ18.5mの望楼型天守で創建当初の様式を踏襲して
1749年に再建されています。

本丸御殿に入り天守閣まで登ります。

到着。

今日は本当にいい天気。
高知城も一通り見てまわったところでそろそろお昼ご飯の時間。

高知城の近くに有名なひろめ市場があるのでそこでお昼にします。

高知のグルメ

高知といえばカツオのたたきではないでしょうか。

事前のネット調べではカツオのたたきでも塩たたきというものが美味しいとのこと。

メニューにたたき定食のあった明神丸でお昼をとりました。
タレ・塩セットにご飯とみそ汁を追加。

タレのたたきも美味しかったですが、塩たたきもいい。
カツオのたたきがとても香ばしくて、生臭さを感じません。
ご飯がすすむ。

仕上げのわら焼きで香ばしさがアップしてるんでしょうか。

これから研修会があるのでこれくらいにして後は夜に。
そして初日の研修会が終わりホテルにチェックイン。
大浴場で汗を流して、研修会中での講義メモの整理。


内容を覚えているうちに整理しておかないと後でなんて書いてあるか
解読できないので、先にかたづけます。
レポートの提出もあることですし。

講義メモの整理も終わり、いざ出撃。
再び、ひろめ市場に向かいます。

まず最初にネットでカツオのたたきが美味しいと評判のもうひとつのお店。
やいろ亭の塩たたき。

厚めに切ったカツオのたたきに薬味としてワサビがついてます。

塩たたきは薬味なしでもあっさり食べられますが、ワサビもいい。
そういえばカツオのたたきにワサビで食べたことはなかったですね。

よし次。

せっかく高知に来たのだからカツオのたたきを食いだめしておこう。
ふたたび明神丸の特盛りたたき定食(10切れ)を塩で。

塩たたきにハマったようです。

はい次。

本場博多豚骨ラーメン 神(jin)

麺は極細麺で豚骨スープもコクがあっておいしい。
臭いも控えめだったような気がします。

では次。

ひろめで安兵衛というお店の高知名物屋台餃子

皮はパリッパリ。
中は野菜とお肉の旨味がつまったジューシーな餃子です。
普通の餃子より少し小さくひと口で食べれます。

夜は人も多く席の確保が難しくなってきました。
持ち帰りもできるとのことなので餃子をテイクアウト。

コロッケがおいしい吉岡精肉店

男爵いもと和牛ミンチでつくったコロッケや鶏のから揚げ、山賊から揚げ(スパイシー味)、
ハムカツなどを購入。

気がつけば冬眠から目覚めたクマがたべものを探して野山をウロウロしてる状態に。
食料は確保したので巣穴に帰ることにします。

帰ってさんざん食べた後に写真とってないことに気がつく・・・。
普段撮るクセがないからだめだな。

食べた後は研修資料を確認して大浴場でお湯に浸かって就寝。

で翌朝目が覚めるとお腹がすいている。
昨日あんなに食べたのに。

お湯に浸かってから朝食会場へ。

朝食はバイキング形式。
ここでもカツオのたたきがありました。
しかもタレと塩両方。

トマトのサラダ、カツオのたたき(タレと塩)、冷や奴、鶏肉と大根の煮物、
だし巻き玉子、ご飯、みそ汁。
昨日あれだけ食べたんだから朝食は軽めに。

ではなくトレイにこれだけしか乗らなかっただけ。
これ以外にもいろいろ食べてます。
炊きたてのご飯がものすごくおいしかったから。

とどめのプリン。

朝食後はホテルをチェックアウトし、研修会場へ。
研修終了後はまたまたひろめ市場にいってカツオのたたき定食を食べた後、
高知駅でお土産を買って列車で帰ってきました。

帰りの列車では寝過ごした場合、岡山駅か徳島駅という可能性があるので、
アラームをセット。
行きと違って変な緊張感があります。

今回の出張で研修会では得るものが多くこれからの公民館活動に活かせる内容でしたし、
おいしい物をたくさん食べ、いい気分転換になりました。

出歩くのは苦にならないんですけど超インドアなもので、家からの一歩がなかなか。
ですが、列車でフラっとどこかに行くのも楽でよさそうだと感じた旅でした。

この記事だけ読まれた人は

高知に観光に行ってひたすら食べてきただけ

だと思われるでしょうが、しっかり講義を聞いて勉強してきたので、
そちらのレポートもみてください。

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