SDGsの推進

SDGsの推進

ほんの少し業務が落ち着いた2月初旬。

イベントのリハーサルが続く前に荒廃しきった机を整理するチャンス。

 

綺麗になったよ。

作業スペースの確保は大事だ。

しかし、あいかわらずの撤去っぷり。

整理整頓とはいったい。

 

などとやっている折、館長から

「鴨島公民館でSDGsの推進を図る講座のPRを」

という勅命が。

そういえば館長の担当講座でSDGsをテーマにした講座をしてたような。

最近いろいろと見聞きしますね、SDGs。

館長も興味深くいろいろ調べてたな。

自分でもSDGsはなんとなくの知識しかなかったので調べてみました。

SDGsに興味ない人にむけてすこしでも関心が持ってもらえたら、ということでにわか全開でいきます。

 

SDGsとは

 

SDGs(エス・ディー・ジーズ)は2015年9月の国連サミットで150を超える加盟国首相の参加のもとで全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に掲げられた「持続可能な開発目標」のこと。

アジェンダは議題とか行動計画とかの意味です。
この場合は国際的な取り組みについての行動計画とでも思っていいんでしょうか。

Sustainable Development Goals 
サステナブル デベロップメント ゴールズ

Sustainable = 持続可能な
Development = 開発
Goals = 目標

Gsがゴールズの略なのでエス・ディー・ジーズと読みます。

SDGsは先進国・途上国すべての国を対象に、経済・社会・環境の3つの側面のバランスがとれた社会を目指す世界共通の目標があります。

その目標として17のゴールとその課題ごとに設定された169のターゲット(達成基準)から構成されてます。

貧困や飢餓から環境問題、経済成長、ジェンダーに至る広範囲な課題を網羅していて、豊かさを追求しながら地球環境を守り、「誰一人取り残されない」ということを強調し、人々が人間らしく暮らしていくための社会的基盤を2030年までに達成することが目標とされています。

 

にわかまとめ

SDGsは国際的な取り組みとしての課題を設定し、2030年までに達成することを目標としている。

ちなみに期間は2016年から2030年までの15年間で17の目標と169のターゲットで構成された目標を達成する。

 

 

SDGs 17の目標

 

こんな感じのデザインを見たことがあると思います。

これがSDGsの17の目標。
ターゲットは169もあるのでここでは省略。

 

1.貧困をなくそう

あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる

 

2.飢餓をゼロに

飢餓に終止符を打ち、食料の安定確保と栄養状態の改善を達成するとともに、接続可能な農業を推進する

 

3.すべての人に健康と福祉を

あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を推進する

 

4.質の高い教育をみんなに

すべての人々に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する

 

5.ジェンダー平等を実現しよう

ジェンダーの平等を達成し、すべての女性と女児のエンパワーメントを図る

 

6.安全な水とトイレを世界中に

すべての人に水と衛生へのアクセスと持続可能な管理を確保する

 

7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに

すべての人々に手ごろで信頼でき、持続可能かつ近代的なエネルギーへのアクセスを確保する

 

8.働きがいも経済成長も

すべての人のための接続的、包摂的かつ持続可能な経済成長、生産的な完全雇用およびディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)を推進する

 

9.産業と技術革新の基盤をつくろう

強靭なインフラを整備し、包摂的で持続可能な産業化を推進するとともに、技術革新の拡大を図る

 

10.人や国の不平等をなくそう

国内および国家間の格差を是正する

 

11.住み続けられるまちづくりを

都市と人間の居住地の包摂的、安全、強靭かつ持続可能にする

 

12.つくる責任 使う責任

持続可能な消費と生産のパターンを確保する

 

13.気候変動に具体的な対策を

気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る

 

14.海の豊かさを守ろう

海洋と海洋資源を持続可能な開発に向けて保全し、持続可能な形で利用する

 

15.陸の豊かさも守ろう

陸上生態系の保護、回復および持続可能な利用の推進、森林の持続可能な管理、砂漠化への対処、土壌劣化の阻止及び逆転、並びに生物多様性損失の阻止を図る

 

16.平和と構成をすべての人に

持続可能な開発に向けて平和で包摂的な社会を推進し、すべての人に司法へのアクセスを提供するとともに、あらゆるレベルにおいて効果的で責任ある包摂的な制度を構築する

 

17.パートナーシップで目標を達成しよう

持続可能な開発に向けて実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する

 

 

 

SDGsの特徴

 

SDGsは、社会のあらゆるセクター及び世界各地から寄せられた意見を広く取り入れていて、1,500を超える企業や団体が意見や指針を提供。

SDGsの掲げる目標は発展途上国にも先進国にも共通する普遍的目標であり、各国政府はそれぞれの国に特有の優先課題や強みを踏まえ、SDGsを自国の行動計画、政策やイニシアチブに移し換えることが期待されているそうです。

かつては「環境問題や社会課題は国や国際機関が対処すべきもの」という考え方が一般的でしたが、近年、世界的に深刻化する環境問題及び経済・社会問題に対し、国や国際機関だけでは対処しきれないという現実に直面しています。

SDGsが対象としているのは主に政府ですが、幅広い分野で活躍する団体も巻き込み、共通の枠組みを土台として、持続可能な開発に向けた協力の優先課題や世界のあるべき姿が打ち出されているように意図されています。

SDGsの最も重要な特徴は、目標達成に企業が果たし得る、あるいは、果たすべき主要な役割を認識している点にあります。

 

にわかまとめ

課題があっても国や地域によって優先課題は違う。

自分たちの置かれている環境をを把握し、目標達成に向けた行動計画が必要。

「国がやるんだろ」ではなく「自分たちのできることをやる」ということが大切。

 

実施指針における5つの主要原則

 

日本政府は2016年12月22日にSDGsの実施指針を決定しました。

政府が、関係府省一体となって、あらゆる分野のステークホルダーと連携しつつ、広範な施策や資源を効果的かつ一貫した形で動員していくことを可能にするために「5つの主要原則」を定めています。

1.普遍性

国内実施と国際協力の両面で率先して取り組む

 

2.包摂性

誰一人取り残さない。
国内実施、国際協力のあらゆる課題への取り組みにおいて、人権の尊重とジェンダー平等の実現を目指し、子ども、若者、高齢者、障がい者、難民、国内避難民など、脆弱な立場におかれた人々一人一人に焦点を当てる。

 

3.参画型

脆弱な立場におかれた人々を含む誰もが持続可能な社会の実現に貢献できるよう、あらゆるステークホルダーの参画を重視し、全員参加型で取り組む。

 

4.統合性

経済・社会・環境の三分野の全てに、複数のゴール・ターゲットの相互関連性・相乗効果を重視しつつ取り組む。

 

5.透明性と説明責任

取組状況を定期的に評価し、公表・説明する。

 

にわかまとめ

包摂の意味がわからなかったので調べてみた。

包摂(ほうせつ)
ひとつの事柄をより大きな範囲の事柄の中にとりこむこと。

社会的包摂
社会的に弱い立場にある人々をも含め市民ひとりひとり、排除や摩擦、孤独や孤立から養護し、社会(地域社会)の一員として取り込み、支え合う考え方のこと。

社会的包摂『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』より。
最終更新 2020年1月25日 (土) 16:18
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E7%9A%84%E5%8C%85%E6%91%82

 

ステークホルダーは組織などが活動を行うことで影響をうける利害関係者のこと。
建築業の松島組で例えると経営者・従業員・顧客・協力業者など。
ちなみにここでの利害関係者とは必ずしも利害の一致を意味するものではない。
利益だろうと損失だろうとなんらかの影響があればステークスホルダーらしい。
そう考えると、ものすごく広範囲を対象としてますね。

 

反射的に参画をサンガと読んでしまう。
正しくはサンカク。

 

 

以上がSDGsのざっくりとした概要になります。

鴨島公民館の生涯学習講座では単発ではありますが、SDGsの推進に関する講座を開催しています。
今年度では「持続可能な開発目標 SDGsとESD推進」と題して環境アドバイザーの方に講演いただきました。

また、SDGsに関して「持続可能な」や「エシカル消費」といったワードもよく目にするようになりました。

エシカルとは「倫理的」とか「道義上」という形容詞で法律などの縛りや規制がなくても、みんなが正しいとか公平だと思っていることを指し示します。
エシカル消費は商品を購入することで環境や社会問題の解決に貢献できる商品を買いましょうということ。

このエシカル消費についても生涯学習講座で実施してます。

 

SDGsの目標をみると私の日常生活から見てかなり壮大な目標に思えます。

実際、私たちはなにをすればいいのでしょうか。

長くなったので次回に続く。

 

・・・館長、こんな感じの説明でいいですかね。
テーマが大きすぎて、頭がついていかない。

 

スタッフブログカテゴリの最新記事