2月の23・24日に開催した生涯学習発表会&子ども文化祭が終わり、
10月から始まったイベントラッシュを無事乗り切ることができました。
5ヶ月にわたるラッシュ中でも特に12月と2月はイベントに
かかる時間が長いので、恐ろしい速度で時間が流れていきます。
振り返ってみると2月があったのかと思うほど一瞬で終わった感じ。
気がつけば3月も1/3が終わりました。
イベントラッシュが終わった反動でしょうか。
この時期いまいち気合いがはいらないというかなんというか・・・。
頭も心もこんな感じ。
と、いっても年度末。
やることはたくさんあるので早く目覚めないといけない。
しかし、10月からのほぼ毎週イベントがある緊張状態から開放された反動は大きい。
何年やってもイベント本番時は緊張します。
ホール担当者として不足の事態が起こった時のことは色々と考えていますが、
なるようにしかならないというのが本音。
なにか起きれば対応しないといけないので、「あれがこうなったらこうする」などの
準備はしているつもりです。
また鴨島公民館の主催イベントは自分たちで音響・照明、リハーサルや舞台転換、
イベント進行を考えます。
スタッフで分担して行いますが、私はホール担当者なので、音響・照明の準備と設営、
舞台の転換や進行の仕方を考えます。
生涯学習発表会&子ども文化祭を例にイベントの裏方の仕事(私の業務)を紹介します。
裏方の仕事として、最初は発表会にむけてのリハーサルがあります。
この時に必要なマイクの本数や出演者の入場と退場の仕方、立ち位置などを聞きます。
イスがいくつ必要だとか、こんなことがしたいなどの相談をして、出来ることと
出来ない事を説明しながら演目の流れを確認していきます。
マイクも有線マイク、ワイヤレスマイク、ワイヤレスピンマイクとあるので使用機材も
準備してリハーサル。
その時にマイクのボリュームなどを調整します。
ただ、江川わくわくホールはリハーサルなどで客席にだれもいないときは音が
よく反響するので、本番の時とは音の聞こえ方が変わってしまいます。
客席に人がたくさんはいると、音の反響が少なくなるためですね。
リハーサル時でマイクのボリュームを決めるときは少しうるさいくらいでハウリングしないか
どうか聴いてボリュームを決めています。
本当は客席でボリューム調整ができればいいのですが、舞台転換にも加わるので、
舞台袖から音を聴いて調整しています。
ある程度リハーサルが終われば、出演順も決まっているので、舞台転換を考えます。
演目と演目の間にマイクを出したり、片付けたりといったことです。
舞台転換は他のスタッフに「あれしてこれして」と指示するので、間違えられません。
本番までにはイベントの流れと転換は頭の中にたたき込んでおきます。
覚えるのは反復が一番。
常にイベントの流れを頭の中でシミュレーションして覚えます。
リハーサル時の聞き取りのメモは確認程度。
音響の操作やCDなどの音源の音出しもあり、いちいち確認する時間がないので
とにかく覚えるようにしています。
寝る前も舞台転換のシミュレーション。
しかし、ものすごく寝付きがいいのでイベントが終わる前に就寝。
舞台転換でマイクやイスを置く位置が決まっているところはバミリといって
舞台上に色テープなどで印をつけます。
スタンドマイクや譜面台、ピアノなどの場所は置く位置が決まっているのでバミリをつけるのですが、
イベント中にはがれて無くなるなんてこともあります。
バミリはしますが、無くなっても大丈夫なように置く場所を覚えます。
舞台のセンターや吊ってある照明などだいたい置く位置は見えてくるので、なんとかなります。
これは慣れも必要でしょうか。
まぁ実際はバミリがなくて慌てるんですけどね。
だいたいイベントの流れと舞台転換が頭に入ったころには司会原稿も担当者からあがってくるので、
原稿をもとに改めて流れの確認と司会が原稿を読むタイミングも考えます。
つぎに音源のチェック。
リハーサルが終わればCDなどの音源を預かります。
全ての曲がちゃんと再生できるか複数回再生のチェックをします。
最近はほとんどないですが、CD-Rにコピーしている音源が再生できないなんてことも。
カセットテープはダビングしているものが多いので、曲の最初と最後に録音ボタンを押す、
ガチャっていう音が入ってるので、そこの音はスピーカーから出ないようにデッキの
カウンターを見て流さないようにしたりしています。
マイクのボリュームやCD音源のボリューム、曲を続けて流すのか、1曲再生ごとに止めるのか、
モニタースピーカーのボリュームやカセットテープの再生開始カウントなどを書き出し、
ミキサー設定表を作成します。
このあたりは結構細かく注意事項などを記載したり神経を使います。
その反動でしょうか、イベントラッシュ中はホールでの仕事の夢をよく見ます。
それもうまくいかない夢ばかり。
で、目が覚める。
なんてことがよくあります。
ミキサーの設定表ができたら紙に印刷して本番中も転換前に確認できるようにします。
先の舞台転換で頭の中の記憶メモリーがいっぱいなので覚えきれません。
ここまでできたら音響と舞台転換はほぼ完成。
舞台照明は舞台全体に照明があたるようにシュートする程度。
司会原稿があるので、どのタイミングで照明を明るくするか暗くするかも決めやすいです。
転換中は舞台上での準備や片付けを見せないようにまたは演目と演目のつなぎ目として暗くします。
まっ暗にするとなにも見えないのでブルー系の照明で暗くすると舞台上で作業する人は見えて、
客席からはシルエットになるので転換のときにつかっています。
スタッフ間ではブルー暗(ぶるーあん)と呼称してます。
使い方として
「音楽が終わって、ありがとうございましたーのあとブルー暗で」
みたいな感じ。
以上がイベント中の裏方の業務といったところです。
プロの音響・照明の業者さんが入らないイベントは流れ的にはこんな感じの役割です。
自主イベントの例だったので裏方としての業務が一番多い状態なので、他の公演会などの
貸館業務だと役割も少なくなってきます。
鴨島公民館としては使いやすいホールを目指しているので、裏方の役割も重要になってきます。
イベントを主催する人、イベントに出演してくれる人、そして観客。
これらがないと館としてなりたちません。
多くの人に利用してもらってこそのホールなので、
自分の出来る範囲のことはしっかりやっていきたいと思います。