忌部・麁服の里

忌部・麁服の里

平成30年10月7日(日)に

第13回吉野川コレクション
「忌部・麁服の里」 in Yoshinogawa

を開催しました。

台風も過ぎ、イベント前日には綺麗な虹が。

撮影:スタッフMさん。

あー虹だ。キレイだなー。と思うだけで写真を撮らない私。で、ブログの時に写真がなくていつも困る。そういえば社長も撮ってたな・・・。いつもスマホ持ってるんだから撮るクセをつけたいところです。

今年の吉野川コレクションは「忌部・麁服の里」と題し、忌部や大嘗祭に関する講演会をメインとして開催しました。知らなかった人のために当日のイベントの様子をご紹介したいと思います。

忌部とは麁服とか読み方わからんって人は少し前にアップした「ざっくり歴史講座 忌部とは?」をご覧ください。

 

 

吉野川コレクションとは?

 

イベントの紹介の前に吉野川コレクションについて簡単に説明を。

 

吉野川コレクション。通称「ヨシコレ」鴨島公民館が指定管理者制度により株式会社松島組が指定管理者となって今年で13年目。松島組の松島社長が、誰でも知っているファッション業界で有名な「パリコレ」、これを超えようと文化の世界では「ヨシコレ」と言われるようにとの想いで立ち上げた企画です。

吉野川市にある素晴らしい、人・物・文化等々を掘り起こし、地域を元気にしたいと指定管理者となった平成18年から実施し、今年で13回目を迎えます。

イベント開始までの開場時間を利用して過去12回実施してきた吉野川コレクションや鴨島公民館で開催してきた自主イベントなどの映像を流しました。

なつかしい~


社長、若っ!

というのが率直な感想。

「あー、あんなこともやったなぁ」と、とても懐かしい気持ちに。開演ギリギリまでバタバタしてましたが、少し落ち着くことができました。

 

ヨシコレ開催に向けて

 

裏方の私にとってはイベントを運営するにあたり「前日までが勝負!」という感じです。当日は流れていくだけなので、なにかあってもどうにもなりません。なので前日までにしっかりとした調整と準備が必要となるため、前日までが勝負なのです。

今回は講演会がメインですが、オープニングで篠笛の演奏、書の披露、オカリナ演奏があり講演会後には太鼓の演奏もあり、いろいろと舞台上の場面が変わります。頭の中でそれぞれの立ち位置をイメージして「あれがこのへんにくる」とか「マイクをこのあたりに」とか考えながら準備を進めます。

当日に機材が足りないことのないように予備も含めて準備。BGMを流す用にiPad、講演のスライドの予備機と開場中に流す動画再生のためのノートパソコン、音響のためのミキサー、マイクなど。

マイクを出したり、プロジェクターを設定したり、舞台転換がいろいろあるので、舞台袖にすべての機材をセッティング。

ちなみに舞台袖(ぶたいそで)とは客席のお客さんから見えない舞台の横のスペースと思ってください。ここから照明のMさんや、舞台転換補助 兼 写真撮影 兼 ピンスポットのYさんとトランシーバーで連絡を取り合います。

普段は5階の音響室に入ってるんですけど舞台までがとっても遠い。

舞台の袖だと舞台転換や何かあったときすぐに対応できるので、自分にとっては楽なんです。

あとは看板を作って印刷したり。

と、前日までにできる準備はこのくらい。あとは当日の午前中に立ち位置の確認程度。ヨシコレは通しリハーサルなしの

ぶっつけ本番

なので、あとは舞台チームでなんとかするしかないという。全体の流れをMさんとYさんに説明して前日準備が終わりました。

 

オープニング

 

忌部・麁服の講演会の前にオープニングとして篠笛演奏と書の披露、オカリナの演奏から始まります。

篠笛は鴨島公民館ではすっかりおなじみの篠笛演奏家 阿部一成さん。

マイクなしで615席の江川わくわくホールに笛の音が響きます。今年の4月1日も新曲「劔(つるぎ)」の披露など大変お世話になっております。

そんな阿部一成さんがニューアルバムをリリースされます。

来年の1月27日にはニューアルバム「遙かなる風」リリース記念ミニコンサート

笛とプラネタリウム

が開催されます。

会場は阿部さんの地元、愛媛県で松山市総合コミュニティセンター コスモシアターで約60分の公演。通常チケット前売りで一般2,000円(高校生以下500円)、サイン入りCDが付いてくる特別チケットが4,000円となっております。笛の音をBGMにプラネタリウムの鑑賞。

いいな。行ってみたい。

と、宣伝はこのあたりにして本題に。笛の音に合わせて書道家の吉野美苑(よしのびえん)さんによる書の披露。

開演前の5分ほどの打合せでしたが息ぴったり。書かれた文字は麻植の二文字。

吉野川市民にはなじみの漢字ですよね。

吉野さんは5才のころから書道に親しみ、日本文化としての書道を広く海外の人々に知ってもらおうと欧米やアジアの国々で書のパフォーマンスや奉納、ワークショップを行っています。鴨島公民館でも小学生対象の夏休み書道教室の講師としてお世話になってます。

篠笛演奏と書の披露が終わり、次にオカリナグループ「アミンダ」によるオカリナ演奏に移ります。

2000年9月に結成されたアミンダ。エスペラント語で「可愛い」の意味だそうです。衣装もピンクでそろえて華やかな感じ。

保育所・幼稚園・老人福祉施設・特別支援学校や病院などへの慰問活動を続けられています。

君が代、川の流れのように、七つの子、千の風になっての4曲を演奏していただきました。いよいよメインの講演会へ。

 

忌部・麁服の里

 

メインの講演講師として阿波忌部直系 国重要文化財 三木家当主 三木信夫 氏にお話いただきました。

忌部や日本の氏族制度の説明や麻や麁服、大嘗祭についてスライドを通してとてもわかりやすくご説明いただきました。三木さん自身、平成2年の麁服調進を経験されており、旧木屋平村や山川町の大勢の方々の物心両面での支援と協力で麁服調進の大任を果たされています。当時の苦労したことなど、経験したことも聞くことができました。

三木さんに続き「阿波忌部と大嘗祭」と題し、忌部文化研究会 会長 林 博章さんの講演へと続きます。

イベントの構成上、5分という講演としてはあまりにも短すぎる時間でしたが、大嘗祭や麁服の起源などをお話いただきました。

 

和太鼓記念演奏

 

イベントの最後はNPO法人太鼓の楽校 太鼓一家による和太鼓演奏。

徳島の地で「新しい和太鼓の風を!」という願いと、和太鼓の楽しさをより多くの人に伝えていきたいとの願いを込めて2011年秋に結成し、様々な活動を展開しています。この10月にイタリアのトリノで開催される「ジャパン・ウィーク」に参加されます。

太鼓一家の息のあった力強い演奏で第13回吉野川コレクションを締めていただきました。来場者の皆様、イベント関係者の皆様、ありがとうございました。皆様のご協力により本年度のヨシコレを盛大に終える事ができました。

イベントも無事に終わり私的にはやれやれと一息つくところ。ですが、本当の戦いはこれから始まる・・・。長くなったのでその話はまた後日に。

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